Fiduciary Deep-Focus

顧客本位の業務運営/フィデューシャリー・デューティー(fiduciary duty)に関する国内外の情報を中心に発信いたします。

「お客さま 顧みてこそ顧客なり 顧みずでは 聖帝サウザー」

米SEC委員長の声明(Regulation Best Interest等の施行について)

クレイトン委員長の声明

2020年6月15日、米SECのクレイトン委員長は、同月末に施行されるRegulation Best Interest及びForm CRSの実装に関する声明文を公表しています。

概要

上記各ルールに関する一般的な説明と共に、新型コロナウイルス感染拡大状況下における証券外務員や投資顧問業者の業務姿勢の在り方について注意喚起がなされています。さらに複雑な金融商品の推奨場面についてRegulation Best Interestの具体的な適用関係・当てはめを行っており同ルール施行前の有用な参考情報が提供されています。

日本への影響

具体的なルール改正には至っていませんが、複雑な金融商品を顧客(とりわけ高齢者顧客)に推奨する際の適合性のあり方については継続的に日本の当局でも議論されているところであり、また、市場ワーキンググループでも海外事例として上記ルールが紹介されていることから、同ルールの施行状況や影響については日本における規制動向を予測する上でも有用と思われます。

Oversea trendsGo Fujii