Undevelopped Negatives

未現像の雑感を慎ましく綴ります。

 
 
 

事務所開設準備と新しい趣味の芽吹き

開設準備で大変だったこと

開業から1ヵ月が経過しました。開業の2ヵ月前くらいから現在までの約3ヵ月間は今までに経験したことのない、様々な判断を求められる環境でした。開業するとしてどういう事務所形態にするのか、場所はどうするか、事務所名はどうするか、ウェブサイトの開設や運営をどうするか、名刺のデザインはどうするか、せっかくだからロゴを作ってみようか、お世話になった方々へのあいさつはどうしようか、etc. etc.

そして判断すべき事項にも優先順位があって、例えば、事務所形態・名称・場所の決定→ロゴやウェブサイトのデザイン→名刺の発注 というように前者が決まらないとどうしても次のタスクに進めないというケースがあるわけですが、特に事務所名を短期間で決定するというのはしんどい作業でした。

事務所名に個人名をつけるというのが最も悩まずに済む方法だったですが、近い将来に共に働く仲間が増える可能性がゼロではないことや自分の姓名を冠することへの気恥ずかしさがあることを踏まえて、個人名ではない名称を用いることにしました。(最初から共同経営者がいれば連名の事務所名にできるので悩みは少ないでしょうね。)

このような事態に備えて事前に事務所名を考えてはいなかったのか?

はい、確かに冗談半分で考えていたことがあります。2つ候補がありました。

  • ガンダーラ法律事務所(そこに行くとどんな夢も叶うという。They say it was in India.電話の保留本はもちろんあの名曲。)

  • ツクツクボウシ法律事務所(電話を取るときは『つくづく奉仕のツクツクボウシ法律事務所です』という鉄の掟あり。)

私としてはかなり良い線をついた名称だと思っていたのですがいざ事務所開設の段になると両案とも歯牙にもかけずに別名を考えていました。さもありなん。

もしこの名称を使いたい!という方がいらっしゃったら遠慮なくご利用ください。

結局、長年の趣味で生活の一部になっているといっても良い、カメラ用語に思いを込めることにしました。多くの方にとっては馴染みのない平凡な響きの名称ですがとても気に入っています。(もっともFocus Aidという用語にたどり着くまでもカメラ、写真、アートに関する無数の案が出ては没になっています。それはもうつらい悩みでした。途中から何が正しいのかわからなくなってしまい。。最後は感性に任せて決めてしまいました。)

なお、事務所変更の手続きをしたのち、日弁連からの指示を受けた第一東京弁護士会から事務所名の由来を問われました。Focus Aidというのはカメラ用語で~というお決まりの説明が何だかとても恥ずかしく感じました。同業の皆様、誰にとってもわかりやすい名称にすればこのような思いをせずに済むと思いますよ!

思いのほか楽しかったこと

事務所名を決める過程はしんどくとも楽しいひと時だったのですが、ロゴや名刺のデザインを考えるのが想像以上に大変で、また、実に刺激的な経験でした。今までの人生で使ったことのない脳みそを使ったわけですが、これが実に楽しいんです。カメラにまつわる事務所名にしたので、ロゴもそれにちなんだものに、もういっそのこと「ファインダー内でフォーカスエイド機構が働いているイメージ」を直球でデザインしてみよう!となりました。

問題は私にデザインの才能も経験もないことです。デザイン用のソフトウェアを起動しても一向に筆(と言って良いのかわかりませんが)が進まず。。いろいろなデザインを参考にしたり様々なモチーフを組み合わせてみたり試行錯誤して現在のロゴに行きつきました。そこからはひたすら微調整を重ねるのですが、ここまで来ると欲が出てきて、文字のフォントや色のトーンを楽しみながら考えるようになりました。

名刺は名刺で、たくさん決めることがあります。紙質や厚さはどうするか、寸法はどうするか、片面か両面か、縦型か横型か、情報をどう取捨選択するか、ロゴの配置はどうするか、etc. etc.

ロゴも名刺もウェブサイトもプロの手に委ねるのが結果的に最小のコストになることは承知していたのですが、これも経験と考えてすべて自分でやってみました。悪戦苦闘した分、愛着のある仕上がりになりましたし、限られた時間の中で成果物を納品するプロの凄さを実感することにもなりました。

少し困っていること

名刺が現在4バージョンあります。その時々で最善のデザインと考えて100枚単位で発注したので名刺の箱がデスク周りに溢れています。記載されている情報はどれも同じなので、将来もし名刺が不足した際の予備として保存しておこうと思っていますが、すべてを配り終えるのに一体どれくらいの時間がかかることやら。。

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