Undevelopped Negatives

未現像の雑感を慎ましく綴ります。

 
 
 

自転車全盛時代の到来

自転車の可能性

新型コロナウィルスの影響も収束の気配があり、緊急事態宣言の一斉解除が議論されております。徐々にコロナ禍前の生活に戻りつつ、しかし働き方やコミュニケーション手段などは不可逆な影響を受け続けるのではないかと想像する日々です。

ところで、新型コロナウィルスの影響下、この数ヶ月で大きく様変わりした事項の一つに、自転車という交通手段が見直されたことが挙げられると思います。勤務先への距離にもよるところではありますが、都内では電車ではなく自転車を通勤手段として積極的に利用する方が増えたように思います。休日でも家族の皆で自転車を使って移動する姿をしばしば見かけることが増えました。家族で自転車で移動する風景というのはなかなか微笑ましいものですね。

ソーシャルディスタンスが叫ばれる中、公共交通機関ではなくあえて自転車を選択する方が一定程度残り続けるのではないかと推察いたします。

配達手段としての自転車

以前より、自動車やバイクよりエコな配達手段として自転車は活用されております。いわゆるメッセンジャーバックを背負った自転車乗りの方が自動車の脇を颯爽と街中を駆ける様は大都会の名物とも言えると思います。

ここ数ヶ月、自転車の活躍の場は更に広がりました。Uber Eatsに代表される飲食物の配達手段としてです。自宅周辺の飲食店街ではUber Eatsのバッグを背負った方を多く見かけるようになっています。大変な増加割合です。時間帯次第では何人もの方が飲食店街で注文待ちをしていらっしゃるようです。おおきな繁華街では一層この傾向は顕著なのではないかと思います。少額の初期投資で効率よく空き時間を報酬に変えられる、まさに時勢に合致した働き方ですよね。

歩行者と自転車

しかしながら、街中に大きく増えた自転車と遭遇することとなる歩行者の目線では、少々危険な思いをすることもございます。自転車というものは車両に区分され本来歩行者よりも厳しいルールが適用されるのですが、実際のところ、歩行者と車両の境界線にあるような曖昧な存在です(歩行者的振る舞いをしてもお巡りさんに叱られることが少ないため、うまく使い分けられる事が多い傾向にある)。具体的には、自転車は原則車道を走行することが求められ、例外的に(安全のためやむを得ない場合など)歩道を走行することが認められるのですが、その場合でも歩行者の妨げとなってはいけません(参考)が、特にこのことが意識されていないケースが多いように見受けられます。

歩道で配達途中の自転車とすれちがって危ない思いをすることが増えて来ているように思いますが、もし歩行者と衝突してしまい、大怪我など負わせてしまいますと大変です。

歩行者の側でももちろん、増加している自転車利用者の存在を意識して街中を歩く方が望ましいのですが、トラブルを未然に回避できるように自転車に乗る方と歩行者の双方が気をつけたいものです。

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