Undevelopped Negatives

未現像の雑感を慎ましく綴ります。

 
 
 

いかがわしい取引

とある打ち合わせにて

ある金融関係の取引に関するミーティングにおいて、ある方が「いかがわしい取引」という言葉を何度がおつかいになりました。犯収法上の「疑わしい取引」のことをおっしゃっているのだろうなと思いつつも、正面から訂正したりあえて疑わしい取引という言葉を用いるのも気が引け、さりとて不正確な用語を口にすることも憚られるという1/3の純情な感情に苛まれてしまいました。

そこで「犯収法上の問題のある取引」であるとか、「ご想定されているような取引が発覚した場合は」というような表現を多用することで今回のミーティングは何とか乗り切ることとしました。契約書などの書面上にそのような不正確な用語が使用されている場合は気にせず修正させていただくのですが、打ち合わせの場で出た言葉であって、かつ、おっしゃりたい意味を把握できている場合はあえて指摘すべきかどうか、悩ましいところです。躊躇せず訂正を求めるというスタンスのほうがスッキリするという方もいらっしゃると思うのですが。

もっとも、「いかがわしい取引」という表現は前後の文脈を考慮しなければ若干余計な憶測を呼びかねない言葉ではあると思いますので、次回同じような場面に遭遇した場合は勇気を持って対峙したく思います。

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