Undevelopped Negatives

未現像の雑感を慎ましく綴ります。

 
 
 

外国語と弁護士業務

ソフトウェアの発達

昨今の翻訳ソフトウェアの発達はめざましく、かなり制度の高い翻訳サービスを無償で(又は格安で)受けることができます。特に、一時期話題になったDeepLは無料でもかなり使えると思います。技術的な用語が多くかつ厳格な表現が求められる書類の翻訳には向きませんが、一般的な英文を大まかに内容を把握するために活用したり翻訳文書のたたき台として使う前提であればかなり活躍の場が広いのではないかと思います。もっとも、金融関係の契約書や開示書類など厳密な表現が求められる書類についてはまだまだ専門の翻訳業者や、弁護士によるlegal reviewはかかせないと思います。

あるミーティングにて

先日、とあるミーティングで契約交渉を行ったときのこと。事前情報で相手方弁護士がフランス語に堪能(若しくは母国語がフランス語)な方で、日常会話でも頻繁にフランス語を使われるらしい、ときいており、日本語や英語によるコミュニケーションが難しい場合はどうしたものかと心配しながら電話会議に臨みました。

ところがその弁護士の方は大変流暢な、完璧な日本語をお話になる方で、会議には全く支障がありませんでした。その事には安堵したのですが、どうしても気になることが。その方が、肯定するときに常に “Oui”とおっしゃるのです。とっさにフランス語が出たという感じでもなく、ちょっと意図的にそう言っているような感じで。Oui以外のフランス語は一切出てきません。(5回に1回くらいの割合でYesも出てきました。キャラクター設定をうっかり忘れたのでしょうか。山王工業の深津選手みたいに。)

もしかしたら

もしかしたら私はからかわれていたのかもしれません。母国語レベルでフランス語をお話になり、日常会話もフランス語が中心という方がOuiしかおっしゃらない(しかも時々間違えてYesって言ってしまう)のはなんとも不自然ではないでしょうか。

それはそれとして、複数言語をビジネスレベルで操れる方は心から尊敬します。もっとも、近い将来にはほぼタイムラグ無しで高精度の翻訳(通訳)がAIなどを駆使して提供される日が来るのかもしれません。

WorkGo Fujii