Undevelopped Negatives

未現像の雑感を慎ましく綴ります。

 
 
 

お見送り

とあるビルにて

茅場町界隈のとあるビルでの出来事。打ち合わせの後、エレベーターホールで依頼者の方がお見送りをしてくださいました。下りボタンを押してエレベーターを待っていましたらエレベーターが止まりましたので乗り込もうとしたら、それは上りエレベーターで、(うまく表現できなくてごめんなさい)ちょうどエレベーターの上りと下りの両方のランプが点灯している状態となっていました。

経験上、このような場合は、上りエレベーターではあるが、そのフロアより上階のボタンが押されていないため、一旦ドアが閉まった後にすぐドアが開き、下りエレベーターになるものだと思っていました。依頼者の方もそのように思っていたように読み取れました。

先に乗り込んでくださった方がまさか

ロビーまで見送りくださるおつもりだったのでしょう、依頼者の方が先にエレベーターに乗って1Fのボタンをおしてくださったのですが、上下のランプが同時に点灯していたものですから、いったんドアが閉まって下りのエレベーターに変わってから乗り込もうと、その時はエレベーターに乗りませんでした。

するとどうでしょう、そのエレベーターは上に向かったではありませんか。エレベーター乗り込まなかった依頼者の方とポツリ二人きり、何とも形容しがたい空気となりました。その直後に下りの別のエレベーターが到着したものですから、結局上りエレベーターに連れ去られた方とはご挨拶せぬままロビーまで降りて帰宅することとなってしまいました。

歴史を感じさせる重厚感のあるビルでしたので一般的な商業ビルとはエレベーターのシステムが異なったのでしう。何とも有難くも微笑ましい、そして少しだけ気まずい瞬間でございました。

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