Undevelopped Negatives

未現像の雑感を慎ましく綴ります。

 
 
 

AI利活用メモ

法務業務へのAI活用の可能性

ご無沙汰しております。猛暑・残暑が落ち着いてまいりましたが、皆さまお変わりなく過ごされておりますでしょうか。今回はいま最も目まぐるしく社会を変えているAIの法務業務への利活用について私の現在地を報告しようと思います。

調査業務への親和性〇

やはり最も親和性が高いものと予想していた調査業務については高い適性が感じられます。一般的なWeb検索の前にまずはAIに情報収集と分析を依頼することが格段に増えました。ChatGPTの直近のモデル変更の影響か、それなりに高い確率で誤った情報提供がなされることは大いに注意すべきですが、プロンプトの工夫をしながら日々活用しています。

日本では裁判所の判決文や調査官解説が網羅的に公表されていないため、判例・裁判例調査については引き続き従来から存在する検索ツールによる補完が有用です。今後、全情報の公表が行われるようになれば一層手元での調査がはかどるのですが、そのような運用に果たしてなるかどうか。

事務業務への親和性◎

提携性の高い請求書や簡単なメール文案の作成は生成AIの得意分野です。この領域は本当に助かっています。業務効率⇈ですね。

失敗談

最近AI任せにして失敗した事例も増えてきました。主にChatGPTで生じるのですが、一定のタスクを依頼した際に、あまり意味のない聞き返し(作業確認)をしてきて、回答をしていなかったために、作業に着手しないまま時間が経過する例が多いです。その確認いりますか?というレベルの聞き返しが時々発生するので、作業に向けて動いていることを確認するまで目を離してはいけません。

また作業途中に時間がかかっている場合(数分、数十分以上)そのタスクは現在のAIには無理なタスクであると見切りをつけた方がよさそうです。とある法令の改正案(縦書きPDF)を読みだして横書きのデータにアウトプットさせようとした際のことです。タスクとしてはAIの親和性が高いと確信していたのですが、PDFからの文字情報の読み取りに思いのほか苦戦していたらしく、数十分たってもアウトプットがないので、いつごろになりそうか納期を確認することを何度か繰り返しました。しなしながら….待てども待てどもアウトプットが出てきません。こちらから納期が過ぎている旨、いつ頃に作業が完了する葛西農機設定の指示を伝達すると謝罪の上で素直に指示に従ってくれるのですが、その際設定した納期が守られず…ということを繰り返してしまいました。

途中から見限って自分で作業することで業務上の問題は生じなかったのですが、試しにChatGPTと対話しながらいつまで時間がかかるのか検証してみました。驚くことなかれ、1週間を経過しても臨んだアウトプットに届いておりません。機械的な作業なのに… AIには難しそうだと感じたらそれ以上は期待しないという見切りも重要ですね。がんばれチャッピー!

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