Fiduciary Deep-Focus

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FSA: 投資信託の乗換え勧誘に関する監督指針の改正

監督指針の改正概要

2021年9月17日、金融庁は、金融商品取引業等に関する監督指針の改正案を公表し、パブリックコメントに付しました。主な改正の目的は、投資信託の乗換え勧誘時の顧客に対して説明すべき重要な事項の明確化です。

金融庁じゃ、改正の趣旨として、「本件は、投資信託の勧誘に係る留意事項及び投資信託の乗換えに関する重要事項の説明についての留意事項について、真に顧客の投資目的や理解度に応じた説明が行われるようプリンシプルベースでの見直しを行うものです」と説明しており、直近のモニタリング結果や顧客本位の業務運営に関する原則の改定等を踏まえた、顧客本位の業務運営の推進の観点からの要請であることが伺われます。

乗換え勧誘が禁止されるものではありませんが、関係する事業者においては、これまで以上に乗換えの合理性を担保するための丁寧な説明が求められることに留意が必要です。

追記

2021年11月9日、パブリックコメントの結果が公表され、同日より改正監督指針の適用が開始しております。