米DOL: 企業年金から個人退職勘定へのロールオーバーとfiduciary duty
2023年2月のフロリダ州連邦地裁の判断
2023年2月、フロリダ州連邦地裁は、企業年金から個人退職勘定(individual retirement account/IRA)へのロールオーバーについて助言するフィナンシャル・アドバイザーがERISA法に基づきfiduciary dutyを負う旨を定めた米労働省のガイダンス(FAQ 7)についてDOLの主張を退けました。これまでこのようなロールオーバーはfiduciary dutyが及ぶとしていたDOLの見解が正面から否定された形となりました。今後ガイダンスの見直しが行われるのか、あるいはDOLが上訴して更に争われるのか、本件の帰趨は要注視かと思います。