FSA: 顧客本位タスクフォースと中間報告の公表
追記(2022年12月9日)
2022年12月6日、第5回顧客本位タスクフォースが開催され第4回で提示された中間報告案に対して寄せられた要望などを加味した修正が加えられるとともに合意形成がなされました。これを受け、同月9日、中間報告の最終版が公表されました。本報告を受け今後ルール改正や原則の改定が個別に検討されることとなります。
最近の動向
顧客本位タスクフォースでの議論が加速しています。(第1回:2022/9/26 第2回:2022/10/24 第3回:2022/11/7 第4回:2022/11/22 第5回:2022/12/6(予定))
第4回時には「中間報告(案)」が提示されており、第5回では同報告書案の微調整→その後最終版の公表となるものと思われます。
主な提言内容
特に重要と思われる点をピックアップしますと
- 金商法第36条第1項の誠実公正義務に「顧客の最善の利益を図るべき」旨を加筆すること
- 現在重要情報シートの記載事項の一つとなっている利益相反の可能性に関しては一定の記載事項を義務化すべきこと
- 仕組債等における商品組成コストの開示強化
- 実質的説明義務のルール化
- 中立的なアドバイザーのための環境整備と一定の条件下における投資助言業の登録要件緩和
- プロダクトガバナンス推進のための原則の見直しや制度化
等について提言がなされています。次回タスクフォースでの議論と最終版報告書の公表を引き続きウォッチしたく思います。