生保協会: 代理店業務品質のあり方等に関するスタディーグループ
生命保険協会の取組み
生命保険協会は金融庁による顧客本位の業務運営の推進をうけて「代理店業務品質のあり方等に関するスタディーグループ」(代理店業務品質SG)を設置し、2020年6月より代理店業務品質のあり方等に関する調査・研究を継続しております。過去、2020年11月及び2021年3月に業務品質評価基準(案)についての調査・研究結果がそれぞれ公表されています。また、2021年3月以降、この業務品質評価基準の実効性について検証すべく、「検証トライアル」が行われてきました。
検証トライアルの目的
検証トライアルの目的は、以下の3点とされています(公表資料より抜粋)。
①評価項目(案)の各項目・基準についての代理店の実態・達成水準の把握
代理店が各評価基準についてどのように対応しているか、どの程度まで対応しているかの実態調査を行い、対応の水準感を把握する(基準によっては、実態に関わらず絶対水準による評価となるケースもあり)。
併せて、代理店の規模・特性に応じた対応状況の差異の有無を把握する。
②評価項目(案)の各項目・基準に関するエビデンスの検証
各項目について、具体的にどのようなエビデンスで評価・計測できるか/評価不可能かを確認する(各代理店で活用している書類・資料・データ、管理方法の差異など)。
③評価方法の検証
オフサイト(代理店からの書類提出)/オンサイト(代理店に訪問しての調査)で何をどこまで判定可能か確認する。また、評価運営にかかる労力(時間・人手)についても検証する。あわせて適切なフィードバックのあり方についても検証する。
直近の議論
2021年9月15日に実施された第16回代理店業務品質SG(2021年9月24日公表)では、上述の検証トライアルの結果報告と、今後の課題について議論がなされ、業務品質評価項目等の見直し案が提示されました。また、検証結果の一般公表についてもイメージ案が共有されています。銀行、証券会社、資産運用会社に続く金融庁の注力分野である保険分野についても一層の可視化が行われ、サービスの向上と顧客による選択が進むことが期待されます。